ここでは、パソコン(パーソナルコンピュータ)いわゆるPC以外のコンピュータについてどのようなものがあるか見ていきましょう。
組み込みOSについて
下記に紹介するコンピュータには「組み込みシステム(組み込みOS)」と呼ばれる、1機種1機種ごとに別々のオリジナルのOSが搭載されているのが特徴です。
パソコンと大別するときにはこの「組み込みOS」か「共有OS」かで、利用方法などが大きく分かれるポイントになると考えます。
たとえば冷蔵庫などで、「冷やすためや省エネのため」のプログラムが商品ごとに独自に開発され、その商品に最適な機能を実現することを目的にしています。
普段何気なく使っている、家電製品や車などにもたくさんの「組み込みOS」が搭載され、個々の機能を最大限に発揮できるようプログラムされているのです。
1.携帯電話
スマートフォン以前の、いわゆるガラケーやフューチャーフォンと言われる電話機です。
世界的に見ても、日本のフューチャーフォンは最先端の技術を駆使し、独自に発展し、世界の注目を集めていました。しかし、日本独自の機能が多く、携帯電話の「ガラパゴス化」が話題にもなり、「ガラケー」と呼ばれるようになっていきました。
電話本来の「通話」の機能をはるかに超えた機能をいくつも兼ね備えています。たとえば、「電子メールの送受信や独自の絵文字送信」、「webページの閲覧」、「音楽や動画の再生」、「テレビ電話」、「デジタルカメラを搭載し写真や動画の撮影」、「各キャリアが独自に開発配布するアプリケーションソフト」など、海外の携帯電話に搭載していないような機能を独自に搭載しています。
2.携帯型音楽・動画プレイヤー
ipodに代表される、持ち運べる小型の音楽プレイヤーです。
多くが音楽だけでなく、動画なども再生、転送が可能になっています。さらに、パソコンなどからケーブルで繋いで音楽データを転送できるうえに、インターネットや無線で転送できる機能を備えたものもあります。
非常に小型化が進み、現在では、イヤホンの大きさにそのまま音楽プレイヤー機能が付いているものもあり、さらにはBluetoothで左右の耳を繋ぎ、ケーブルすら存在しないものも開発されています。
3.コンピュータゲームシステム
代表的なものに、任天堂3DSや、ソニーPSVitaなどがあります。
個人個人でゲームソフトを購入し、個人で(オフライン)ゲームを楽しむだけでなく、オンラインでインターネットに接続し、マルチユーザーで同時に同じゲームにアクセスし、協同でプレイを楽しむことも可能になっています。
さらには、パソコンを使わず、ゲームハードでwebサイトの閲覧ができるものもあります。
4.電子ブックリーダー
デジタルデータの「電子書籍」を読むための専用電子機器です。
インターネットに接続し、電子書籍やコミック、雑誌などをダウンロードして閲覧ができます。スマートフォンやタブレットなどでも同じように電子書籍の閲覧は可能ですが、「快適に文字を読める」ために特化しているのが特徴です。
たとえば、文字の認識がしやすいように画面の映り込みを抑えてあったり、長時間の閲覧でも目が疲れにくいような表示技術を採用しています。長時間バッテリーが持つように、省電力設計に特化しているものもあります。
ただ、小売店などの販売店で、店員の説明不足でタブレットとの違いをきちんと理解せず購入してしまうユーザーを見かけたこともあり、事前にに機能を熟知したうえで購入することをお勧めします。
5、その他のコンピュータ
種類が多すぎて、すべてを説明することは難しいですが、いくつか紹介してみましょう。
・電卓 : これも立派なコンピュータです。小型化が進み、スマートフォンやその他のコンピュータに一緒に入ってるものもあります。
・洗濯機 : 洗濯から乾燥までを全自動で、さらに洗濯物の量や汚れ具合を認識するものもあります。
・自動車 : 組み込みOSの宝庫です。走る、止まるなどの各動作に関するコンピュータや室内温度管理、衝突時などの対応のためのプログラムなど、現在の車には数えきれないコンピュータが搭載されています。
・産業用ロボット : あらゆる製品を生み出すため、複雑な動きや精密な動作ができるよう独自に開発されたプログラムで動いています。
・POSレジスター : コンビニやスーパーなどに置いてある、バーコードリーダーなどの読み取り機能が付いている、いわゆる「レジ」です。インターネットに接続して本社にデータを転送し、顧客情報や商品の在庫管理などを細かく分析し、膨大なデータを蓄積し、次回の購買につながるよう利用されています。