Windowsが世界を手にした日
今から20年ほど前、1995年にビルゲイツは世界を統一しました。
Windows(95)という名のOSによって。
そして、今現在でも「PCのOSシェア9割以上」と、世界統一の形をとどめています。
当時から「OSとweb」を巧みに利用し、世界のマシンを支配してきました。
ところが、その世界統一も近い未来、違う王国に支配される予感がします。
googleのOSが世界を手にする未来
先月のgoogle基調講演で「AndroidがGoogleの未来」との位置づけを発表しました。
スマホと家電を融合させるIoT向けOS「Brillo ブリージョ(煌きのスペイン語)」の登場です。このOSはAndroidの派生版です。
これで宣戦布告がなされたわけです。
これまで主戦力であった、「PC(パソコン)」は古い兵器となります。
とってかわって、今後の主戦力は「スマホ・タブレット・ウェアラブルデバイス」などの新しい主力兵器と、
家電など兵器でないものを兵器にできる「IoT(モノのインターネット)」を利用し、一気に世界シェアを勝ち取ることになるでしょう。
この作戦によって、google王国がOSの世界を統一することとなるわけです。
Windowsの逆襲
googleの作戦をMicrosoftが見過ごすわけはありません。
Windowsにも作戦はあります。
「OSの無償化」です。
今まで、Windowsはアップグレードのたびに有料で対応してきました。
WindowsXPからWindows7などへは、有償でアップグレードするしかありませんでした。
20年以上、そのスタンスを変えませんでしたが、背に腹は代えられない。
今後は、このWindows10を無償でアップグレードしていき、ユーザーを確保したい考えです。
それでもクラウドを支配するのはAndroidかもしれない
Microsoftの攻撃も、「IoT化」の流れには太刀打ちできないでしょう。
モノのインターネット(Internet of Things : IoT)とは従来は主にパソコンやサーバー、プリンタ等のIT関連機器が接続されていたインターネットにそれ以外の様々な”モノ”を接続する技術です。
テレビやデジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、デジタルオーディオプレーヤー、HDDプレーヤー、DVDプレーヤー等のデジタル情報家電をインターネットに接続する流れは既に始まっています。
電子機器ほぼすべてのモノに、インターネットを繋ぐ未来が来ることが決まっている以上、すでにクラウドを勝ち取っているgoogleに立ち向かうのは困難といえるでしょう。