安心、安全な携帯電話での会話は確立できていないようです。
2014年の12月にハンブルクで行われた「ハッカーカンファレンス」にて、世界中の携帯電話の「通話・メール内容」に利用されているネットワークに重大な脆弱性を発見したと報告がありました。
この脆弱性をハッカーが利用すると、世界中何十億人の携帯電話の「通話・メール内容」が盗聴される危険性があるとのこと。
しかも、何百万件分を記録し「あとから解読することができる」と発表されています。
世界中の携帯電話キャリアもセキュリティ向上に努めていますが、現存するネットワークが残る限り「相互通信」するためには利用し続けるしかないとのこと。
つまり、「世界中のキャリアが、すべて新しいネットワークに乗り換える」まで、この脆弱性が続くということです。
この脆弱性は「遠く離れた別の国との間」でもハッキングが可能で、世界中どこからでも狙われるそうです。
盗聴する方法も2通りあるようです。
1つは、「転送機能」を乗っ取り、個別にターゲットの通話内容などを盗聴する方法。
もう1つは、「電波塔」を利用し、そこを通過する「通話・メール内容」をすべて収集し、あとから解読する方法。
どちらにせよ、本当に機密事項を話す場合は、現時点では「直接会って話す」しか、ないのでしょうか。